死ぬ、って結構あっけない。 この世界から、一つの灯火がしゅんと消えるだけなのだ。 灯火が消えたとき、あたしはこの世界から消えて どこか別のところへ行ったり 「で、結局お前は何が言いたいの?」 「わかんない?」 わかるわけねーだろ、と言って君はまた煙草を手に取る。 「つまりね、あたしが言いたいのは」 死ぬって寂しいね、ってことなの。 「子供か、お前。」 「子供? あー、まぁ18歳だから成人はしてないね。」 冗談を軽く流して、あたしの目を見つめる。 「もしお前が、俺より早く死んだら」 あたしの表情がどこか暗かったのに気付いたのかな。 「その時は、俺の心の中に来いよ。」 どこにも行かずに 地球上に太陽光が降りそそがなくなって 「ありがと。」 本気で、心の中に行くからね? 永遠に一緒 |